IRCC(カナダ移民局)は、約10年運用されてきたエクスプレスエントリー制度の大幅な見直しを検討しています。
今回の改革の目的:
- 制度の簡素化
- 経済的に成功しやすい人材の選抜精度向上
- 政府の人材確保戦略への適合
主な改革ポイント
① プログラムの統合
現在の3つのプログラムの一本化:
- Federal Skilled Worker(FSW)
- Canadian Experience Class(CEC)
- Federal Skilled Trades(FST)
👉 1つの新しいプログラムに統合予定
理由:
- 要件の重複が多い
- 半数以上が複数プログラムに該当
② 新しい最低要件(シンプル化)
- 学歴:高校卒以上
- 言語:CLB6以上
- 職歴:1年以上(カナダまたは海外)
👉 現在の候補者の約95%が満たす想定
③ CRS(ランキングシステム)の見直し
👉 「経済的成功に直結する要素」に集中
- 語学力
- 学歴
- カナダでの職歴
- 年齢
④ 新要素:高賃金職(High-wage occupation)
今回の最大のポイント
- 職種単位で「高賃金職」を定義
- 全国中央値以上の職種が対象
- 追加ポイント:
- 高賃金職での職歴
- 高賃金職のジョブオファー
※個人の給与ではなく「職業平均」で判断(不正防止)
⑤ 削減・廃止が検討されている要素
- 配偶者ポイント
- 兄弟ポイント
- カナダ留学ボーナス
- フランス語追加ポイント(※カテゴリ選抜で対応)
👉 理由:経済成果との相関が弱いため
⑥ トレード・資格評価の強化
- Red Seal職種に限定
- 見習い(apprenticeship)も評価対象
- トレード以外の規制専門職も考慮
制度変更による影響
ポジティブな影響
- プールに入れる人が増える
- 高スキル・高収入人材が優遇される
- 制度が簡素化される
選ばれる人の傾向
- 高学歴
- 高い語学力
- カナダ職歴あり
- 高賃金職の経験またはオファーあり
その他
カテゴリー選抜は継続
- 医療・建設など不足職種対応
- フランス語移民政策
PNPは維持
600点は形式的なもので、PNP専用抽選で対応可能
年齢ポイント
維持。ただし高賃金職に就くことでポイントの補完可能
移行ルール
- ITA取得済み → 現行ルールを採用
- プール内 → 新ルールを採用
実施時期
- 規制改正:12〜18ヶ月
- 一部は早期導入の可能性あり
まとめ
「高収入 × 実務能力」を重視する制度へシフト
