この他にも重要になってくるのは繰上返済がどれくらいできるかという点。歴史的に低い金利のこの時期を利用し、繰上返済をして元金にあてることで利息負担を軽減することができます。特に物件の価値が上昇するカナダでは、住宅ローンは投資として考え、自分にあったプランを立て、活用することが勧められます。
住宅ローン
個人のライフスタイルや将来の計画によってさまざまな組み方があります。借入れの際の条件や金利だけではなく「返済のしやすさ」「フレキシブルさ」も考慮する必要があります。プレアプルーバル
住宅ローンを組む際に事前審査が必要になります。事前審査に必要なものは
- 収入や頭金などの基本情報
- クレジットレポート(返済能力、支払い履歴、延滞の有無)
以上の情報に基づいて返済負担比率(Debt Ratio)を計算し、どのくらい借り入れができるかが決定されます。必要があればプレアプルーバルレターを発行してもらいます。
審査
購入の際、仮契約書に大抵3日から5日のファイナンシャルコンディションが設定されます。決められた期間内に住宅ローンの本審査を行い、確実にローンが組めることを証明する必要があります。この時に実際の契約期間、金利が決定されます。クロージングまでの流れ
審査がおりると受け渡し日(クロージング)までにAppraisal(不動産査定)をします。弁護士の手配をし、実際の受け渡しはそこで行われます。頭金
不動産の購入にはまず頭金が必要であり、購入価格の何%の頭金にするかによって住宅ローンの組み方、条件に違いが出てくる。
頭金が20%(自営業の場合35%)以上の場合の住宅ローンをConventional Mortgage といい、金融機関が直接融資する。
頭金が20%(自営業の場合35%)以下の場合の住宅ローンをHigh Ratio Mortgage といい、保証会社が貸し手に対して連帯保証をすることになります。保証会社には CMHC (Canada Mortgage and Housing Corporation)、GE(Genworth)、Canada Guarantyの3つがあり、保険料は頭金額や返済期間によって異なるので専門家に助言を得ることが勧められます。
* 5%(自営業は10%)の頭金から購入可能。
金利
大きく2種類の金利タイプがあります。
Fix Rate(固定金利):契約期間内は金利が変わらないので安定した一律の返済額を保てる利点があります。
Variable Rate (金利変動型):プライムレートによって決まるので、金利変動のリスクがありますが解約時のペナルティーがFix Rate のときよりも低い利点もあります。さらにいつでも固定レートにロックすることも可能です。変動型と固定型金利を組み合わせることができる場合があります。
Open MortgageとClosed Mortgage
Open Mortgage とは、契約期間中にいつでもペナルティーなしで完済できる住宅ローンです。金利は高めになっていますが、近い将来確実にローンを完済する予定がある場合や家の売却をお考えの方には適しています。
Closed Mortgageとは、契約期間中に解約や完済をするとペナルティーがかかる住宅ローンのこと。6ヶ月から10年まで契約可能です。