ケベック州政府は2020年5月28日付でケベック経験クラス(PEQ)の申請要件改定を発表しましたが、改定内容が厳しすぎるとの批判を受けて、軟化させる方向で修正された新ルールが発表されました。新しい申請要件は2020年7月22日より有効となります。但し、現在既にケベック州滞在中の留学生、就労者にはステージに応じて適用が異なります。
以下は、現在まだカナダ国外に滞在しており、これからケベック州で留学、就労を目指す場合の要件です。
就労者カテゴリーの就労経験年数の要件改定
外国人一時就労者(TFW)は、CSQ申請の36か月前に遡って少なくとも24か月のNOCスキルレベル0、A、またはB職種でのフルタイム就労経験を有する必要があります。申請時にも雇用されていることが必要です。
留学生カテゴリーの就労経験年数の要件改定
大学、テクニカル・カレッジの卒業生はCSQ申請の36か月前に遡って少なくとも12か月のNOCスキルレベル0、A、またはB職種での就労経験、職業訓練校の卒業生は少なくとも18カ月のNOCスキルレベル0、A、BまたはC職種での職務経験が必要となります。スキルレベルC職種の場合は履修内容と関連した経験である必要があります。インターンシップ期間は最大3カ月までカウントされます。
配偶者にもフランス語必須化
PEQ申請者の配偶者にはオーラルスキル、Échelle québécoise des niveaux de compétence
en français des personnes immigrantes adultesのレベル4(A2 レベル)のフランス語力が要求されます。この要件は、今回の改定が施行されてから1年後の2021年7月22日に発効となります。
フランス語能力の証明
ケベック州の教育機関が発行したコースの修了証明書は、フランス語力の証明として認められなくなり、公式テスト結果(オーラルスキル、B2以上)のみが認められます。
処理時間
PEQの標準プロセスタイムは従来20日間(実際にはそれ以上かかっていますが)でしたが、新ルール施行後は6か月以内のプロセスタイムを約束しています。(どうだかわかりませんが)
看護師補助とテック技術者のための2つのパイロットプログラム
ケベック州では、看護師補助と技術労働者のための2つの新しい移民パイロットプログラムも発表を予定しています。