カレッジ、大学のプログラム修了後に取得できるオープンワークパーミット(PGWP、通称“ポスグラ”)について、ここ数年の改定を含めたアップデートです。
PGWPを取得できる学校
PGWPを発行できる学校はどのように規定されているでしょうか。IRCCのウェブサイトには以下のように書かれています。
- public post-secondary school, such as a college, trade/technical school or university, or CEGEP in Quebec or
- private post-secondary school that operates under the same rules as public schools in Quebec or
- private or public secondary or post-secondary school in Quebec that offers qualifying programs of 900 hours or longer, leading to a a diploma of vocational studies (DVS) or an attestation of vocational specialization (AVS) or
- Canadian, private institution authorized by provincial statute to confer degrees, such as an associate, bachelor’s, master’s or doctoral degree, but only if the student is enrolled in a program of study leading to a degree, as authorized by the province, which may not include all programs of study offered by the private institution
つまり、ケベック州の一部の学校を除きプライベートカレッジのプログラム(語学学校が提供しているビジネスやホスピタリティーのプログラムなど)を修了してもPGWPが取得できません。また、公立カレッジ付設のESLコースにも適用されません。
この他に気をつけなくてはいけないのは、オンラインで取得できるCreditが50%以上を占めるプログラムもPGWPの申請資格がないこと、プライベートカレッジから公立カレッジにトランスファーした場合は、公立カレッジの履修期間のみがPGWPの発行期間として考慮されること、最終セメスターを除きフルタイムのステータスを維持していなくてはいけないことです。学校から正式な許可なく休学した場合はPGWPの申請資格を失います。
PGWPの取得期間
8か月未満のプログラムでは取得できず、8か月から2年未満のプログラムでは、プログラムの期間と同じ期間のPGWP、2年以上のプログラムでは3年のPGWPが取得できます。
PGWP申請書の提出期限
プログラムを修了したことを証明する成績証明書や学校からのレターが発行されてから180日以内に申請を完了することが必要です。
PGWP申請中はフルタイムで働けるか
プログラムを修了しフルタイムの学生でなくってしまってからは就労できるのでしょうか。移民法規則l86条(W)により、プログラム修了から90日以内、かつ、学生ビザが失効する前にPGWPを申請する限り、申請時から就労ビザが発行されるまでの間フルタイムで働くことができます。
PGWP保有者の配偶者のオープンワークパーミット
フルタイム留学生の配偶者、コモンローパートナーはオープンワークパミットを取得できるので、PGWP申請の際にも無条件でオープンワークパーミットを延長できると誤解しやすいですが、実際にはPGWP保有者がカナダの職業分類(NOC)のスキルレベル0、AまたはBの職種で就労していることが条件となっています。
COVID19の特別処置
2020年3月にPGWPの資格のあるプログラムを履修中、もしくは、2020年の春から2021年秋のセメスターにかけてプログラムの履修を開始した留学生は、2021年12月31日までカナダ国外でオンラインで学習した期間も全てPGWPの取得期間に含めることができます。
以上、PGWPの申請を失敗するとその後の永住権申請プランに大きく影響することになるので慎重に対応したいものです。PGWP以外のワークパーミットについては、こちらをご覧ください。(この記事は2021年11月25日時点で有効な法律に基づく内容になっています。)